記録することの大切さ

介護をするうえで重要な「介護記録」とは

介護士のサービス残業になりやすい介護記録とは

介護記録とは、介護現場で施設の入居者に提供したケアの内容を記録するものです。
これは、介護士が提供したケアの証明になり、同施設の介護士やスタッフの間で一貫したケアを提供するために必須のものです。
主に介護記録に書かれている内容は、フェイスシートという施設利用者の氏名住所や家族構成に、介護度や病気や疾患などが書かれているシート。
アセスメントシートといって、施設利用者の身体状態や能力などの情報を分析し、ケア目標を立てるシート。
スタッフの介護計画を定めた介護計画書に、計画書通りに実践されているかを記録する介護経過記録に、毎日の健康状態や日常の出来事を記録する日常介護記録。
また、トラブルや事故などの内容を記録する事故報告書などがあります。
介護施設によって呼び方は異なるかも知れませんが、内容はほぼ同様の目的で書かれます。
決まったルールに沿って介護士が記録することで、誰がケアに当たっても施設利用者に変わらない適切なケアを受けてもらえることになります。

この介護記録は、施設によってルールが違い、決められた記録形式もありません。
そのため、介護士によって介護記録にかかる時間も変わってきます。
ただ、介護士が利用者へのケアを行いながら介護記録を書くことは、安易な作業ではありません。
全ての業務を終わらせようと作業をしていると、残業として時間外に行っているというケースも。
このような場合は請求しにくく、サービス残業として介護士の負担になっていく場合があります。